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ICPC 2012 Asia Regional, Kaohsiung

a travel story written by japlj
(team: University of Agitsune, from University of Tokyo)

11月25日,公式の観光をキャンセルし,独自のルート(りんごさんプラン)をたどってりんごさんと二人で台北へ行った旅行記

結構長いので,忙しい人向けもあります.

(この記事はCompetitive Programming Advent Calendar Div2012の1日目分として書かれました)

蓮潭國際會館@高雄 -- 9:00過ぎ

りんごさんと二人で出発.ホテルを出て,地下鉄の駅を目指して歩く.ホテルから駅までの道のりはりんごさんが大体把握していた.この辺りは店が多く,道も広めで交通量も多い(特に日本に比べるとバイクが非常に多い)ため,印象としては雑然とした感じで,いかにもアジアの国といった感じ.

歩いている途中でファミリーマートを発見して立ち寄った.飲み物を買おうということになり,りんごさんは微氣蜜茶,ぼくは微氣柚茶というものを買った.商品紹介ページを見つけた.

  • 微氣 → スパークリング,つまり炭酸
  • 蜜, 柚 → 蜜は蜂蜜,柚は「柚子」ではなく柑橘系の何からしい(よくわからない)
  • 茶 → お茶.

これのシリーズで微氣緑茶というのもあるらしい.日本でも生茶スパークリングというのがあったので,それと似た味だろうか.

その後すぐ,難なく地下鉄の駅は見つかった.生態園區という駅だった.生態園區の様子を見られるページがある.清掃のおばちゃんに台湾語で話しかけられて全然わからず困惑したが,とにかく左營という駅に行ければよかったので別に大丈夫だった.

高雄の地下鉄は綺麗で,プラットフォームも二重扉がちゃんとついていたし,車両も清潔だった.加速が凄くていきなりかなりのスピードが出るので結構びっくり.ちなみに時刻はこのへんで 10 時過ぎぐらい.

左營についたら台湾の新幹線,高鐵(駅紹介の日本語ページ)に乗って嘉義という駅へ行く.

高鐵嘉義に到着 -- 11:09

高鐵に 30 分ほど乗って嘉義に到着.高鐵は日本の新幹線と同じく快適で,りんごさんは寝ていた.大きいスーツケースは駅のコインロッカーに預け,観光第一弾がスタート.ここから目指すのは北回帰線(のところにある記念公園のようなところ).

もともとの予定ではあまり交通が便利でないので,バスに乗ってさらに 4km ほど歩くことになっていた.しかし駅の建物から出たところで,バス停のところにいた人に「北回帰線」と大きくテキストエディタに書いた画面を見せると,直接北回帰線まで行けるバスがあるということを教えてもらった.

その人は英語もある程度できるらしく,バスに関する様々な情報を教えてもらうことができた.結果,いくつかの路線のバスに乗れればよいということがわかり,次に来る乗るべきバスは 11:40 にやって来るとのことだった.

嘉義は北回帰線あたりということもあって非常に暑いので,ぼくとりんごさんはそばのベンチに座って待っていた.11時40分頃,バスの姿が見えたので路線の番号を確認すると,乗るべきバスであることがわかった.しかし,バスは減速すらすることなく通り過ぎてしまった

高鐵嘉義駅は大きな建物のある立派な駅で,バスはここから出る(つまり,高鐵嘉義始発である)ものだと思っていたら,実は高鐵嘉義は途中のひとつのバス停に過ぎなかったらしい.つまり,ベンチに座っているのではなく,きちんとそのバスに乗りたいということを動きで表明しなければならなかったということを先ほどの人に言われた.

次の乗るべきバスまでまだ 30 分あり,暑いので待つのも辛いと思っていたところ,またも先ほどの人にタクシーを使ってはどうかと提案された.運賃はいくらぐらいか尋ねると 250 元(日本円でおよそ 700 円ちょっと)とかなり安めだったのでタクシーを呼んでもらった.こうしてトラブルはあったものの,予定より楽な手段で北回帰線へと行くことができた.

北回帰線公園に到着 -- 12:15

北回帰線公園には太陽館という建物(右写真)があった.宇宙(主に太陽系)について学べる感じの施設らしく,太陽の構造や太陽系についての絵つき解説がたくさんあった.大きな記念の塔(右下写真)のようなものもあった.この右下写真の記念標は5代目であるらしく,1〜4代目は近くにレプリカが保存されていて,6代目は実は太陽館らしい.

他にも宇宙飛行士の適性判定みたいな表とか,黄道十二星座についての表とかがあった.

下は太陽系の絵に対して垂直跳びをして土星にタッチしようとしているりんごさんの図.写真ではわかりづらいが土星は結構高い位置にあり,ぼくぐらいだとその右下にある天王星ですら必死にジャンプしてギリギリ指先が届くぐらいだった.シャッターチャンスが難しく写真に収めることはできなかったが,最終的にりんごさんは土星にタッチすることに成功したことを記録しておく.

北回帰線公園を出発 -- 13:00

13:15 発のバスで高鐵嘉義へ帰れそう.ということでバス停で待っていたが 13:15 を過ぎてもバスが来ない.時刻表に謎のアスタリスク(どういう意味なのかの説明が見つけられなかった)がついていたので,あれは休日は運行していない印なのではないかと考えられる.

しょうがないので道を通るタクシーを必死に呼び止めてみたが,どれも皆乗客を乗せていて悲しみがつのる.諦めて別のバス停を探そうか,というところでようやく客のいないタクシーを呼び止めることに成功.行き先を伝えるため「我是日本人 去高鐵嘉義仔」(私は日本人です 高鐵嘉義へ行きたい)を大きくテキストエディタに書いて運転手に見せて,なんとか高鐵嘉義へ戻ることができた.

筆談は重要スキルです.北回帰線へ行く際には筆談ができるようにしておきましょう.ちなみに「我是日本人」と伝えておかないと,特に大きな荷物を持っていない場合は普通に台湾人であると思われてガンガン台湾語で話しかけられてしまうのでヤバい.

おそらく今回の旅で一番苦労したであろうこの局面を超えて高鐵嘉義へ戻ってきて荷物を回収して高鐵に乗り,今度は新竹へ. 14:09 発の高鐵.

高鐵新竹に到着 -- 15:00頃

2度目の高鐵は1度目より少し長めに乗った.りんごさんは寝ていた.

今回も駅のコインロッカーに荷物を預け,観光第二弾がスタート.今度の目的地は内湾.内湾というのは右の地図でいう,ちょうど B の路線(内灣支線というやつ)に乗っていった終着駅.

高鐵新竹には在来線の台鐵の六家駅が隣接しており,そこから竹中駅というところへ向かう.竹中から内湾線が出ているのだが,1時間に1本しか出ていない路線であり,しかも運が悪く50分の待ち時間ができてしまった.

50分あれば遅めのお昼ごはんを食べようということになり,一旦竹中で駅の外に出て町を少し歩く.高雄と似たような印象であるが,竹中のほうが少し小規模・寂しめな感じで,食事をとれそうな場所はだいたい現地の人向けの食堂のようなところばっかりだったので,仕方がなく OK MART というコンビニでカップ麺を食べた.

程よく時間が潰れたので竹中駅へ戻って内湾線に乗る.竹中駅を出発して間もなく景色から高い建物が消えていき,山間に大きい建物は工場があるといった風景になってきた.その後工場のような建物も消えていき,だんだん山の感じが増して行く.

ここで寝てしまった.

内湾に到着 -- 16:50頃

※内湾は写真が多めなのでレイアウト変わるよ

50分の待ち時間が想定外だったこともあり,新竹から内湾まで2時間ほどかかってしまった.

内湾線が1時間に1本しか出ない路線で,その終点である内湾はおそらく何もないようなところでかなり寂れているのだろうと思っていた(「地球の歩き方」にも内湾については何も書かれていなかった)が,駅の外に出てみて驚愕.大勢の人で賑わい,店が立ち並んでいる.おそらく夜市だろう.

16:50頃についた列車は 17:05 発で折り返すので,何もなければそれに乗って帰るぐらいの気持ちだったはずが,あまりの賑わいだったため見て回ろうということになった.つまり帰りは 18:05 発の列車に乗る予定となった.

 

駅のそばにはゲーセンらしき建物もあった.中には小さなクレーンゲームやバスケットゴールにボールを投げ入れまくるゲームなどがおいてあった.その中に 太鼓の達人 が置いてあったので近くで見てみると,どうやら太鼓の達人は台湾では 超級の鼓王 と表記されるらしいことがわかった.「超級の鼓王」の表記はプレイ中の人がいて写真を撮ることができなかったので,代わりにその店においてあった小さい列車のような乗り物で遊ぶりんごさんの写真を置いておく.

 

いろいろ歩いて回っていると,願い事を竹に書いて吊るしておくといったような場所があった.なぜかゴリラがいた

 

たくさんの店が出ていて食べ物を売っているところが多かったので,何か面白そうな食べ物を探して買おうということになった.すると肉串を売っている店があり,そこのラインナップに「鹿肉」「駝鳥肉」などが発見されたので購入することにした.下右写真において,左がダチョウ肉(りんごさん)で右がシカ肉(ぼく).

鹿肉はほぼ牛肉で,ダチョウ肉はほぼ鶏肉だった.(鹿肉と牛肉,ダチョウ肉と鶏肉の間に違いはあるにはあるが,それは言葉で表現できるほどの違いではないというのが共通見解であった)

 

その後,良く言っても馬糞の臭いがするとしか言えない臭豆腐を買ったり,それのお口直しにジュースを買おうと思ってボディーランゲージで(英語すら通じないので)「これを1個ください!」みたいに言ったら1リットル出てきたり,夜市を楽しんで(?)内湾を後にした.

内湾出発 -- 18:05

新竹に帰ろうと思って,まず内湾線で竹中まで帰ってくる.そして,そこで乗り換えて新竹駅行きに乗ってはいけない

右写真の通り,台鐵新竹と高鐵新竹は別なので竹中からは六家行きに乗らないといけない(台鐵新竹からでも台北に行くのはまったく大変ではないが,高鐵新竹に荷物を預けてしまったので高鐵へ行かねばならなかった).危うくこのトラップに引っかかってしまうところだった.

ところで,内湾線で竹中へ帰ってくるまでの間に旅行記を書いて今日起こった出来事を整理していたら,となりにいた小さい男の子が突然ぼくの手を掴んで触ってきてビビった.しかもピンポイントで骨折している右手の薬指を狙ってきたので超ヒヤっとした.なんだお前は,刺客か.

そして台北へ

無事に高鐵新竹へ帰ってきたら,高鐵で台北へ.台北着は 20:00 で,宿についたのは 20:20 頃.めでたしめでたし.

台北はあまり観光しなかったが,いちおう見て回った時に撮った写真を載せておく.

 

台湾は学習塾がなぜか大量にあってヤバかったが,中でも「志光公職.一生幸福」はなかなかにアツい.皆さんも台湾へ行って一生幸福を目指してみては???

「國家」のほうはよくわからんけど,たぶん国家試験の塾みたいなものだろう.なんかオモロかったので撮った.

忙しい人向け

桃園国際空港の児童向けプレイルームで遊ぶりんごさんの写真をお楽しみください.